演技者と使用する道具

獅子

獅子頭を持つ「舞い手」と後足の「後舞(あとまい)」の二人で舞います。舞い手と後舞は白袴をつけ上半身は襦袢姿。箕田流では後舞は子どもが入ることが多いようですが、10代前半の少年から大人が務めます。

口取り(くちとり)

獅子を操るように子どもが舞います。導きの神「猿田彦(さるたひこ)」とされ、正式には鳥兜と猿田彦面をつけます。 小児が務め、裁っ着け袴、扱き帯びに巾着と猿ボボを下げ、上半身は桂馬と称する神紋を金糸で刺繍した赤い上被りを着用します。「扇の舞」「末の舞」では両手に扇を、その他の舞ではササラと呼ばれる竹ぐし状のものを鳴らして舞います。

囃子方(はやしかた)

太鼓が1名と笛が数名。この地域の獅子舞では太鼓は一般的に締め太鼓を両面打ちしますが、大山車で用いられていた太鼓の名残から、比較的大きな皮面三尺程度の鋲打ち刳り太鼓の片面を打つのが特徴です。 笛は漆塗りの調子の低い篠笛状のものを用います。 囃子方の装束は、諏訪梶の神紋付の熨斗目の着物であり、これもこの地域の獅子舞の囃子方の装束とは異なり、四日市祭の古例を伝承したものです。